素晴らしすぎた「ウ・ヨンウは天才肌」と比較して不必要に辛口になってしまいそうで、少しインターバルを置いてから見ました。その意味では懸念だったような。ヒロインを演じたパク・ウンビンちゃんの見た目と発声があまりに違って別人にしか見えない。
で、まぁ割と客観的に評価できていると思うのですが、うーん、悪くはないけど良くもない?
先にガッカリポイントを挙げると、「無人島」と「ディーバ」の相乗効果が感じられない。別々のドラマのように感じてしまう。
変な例ですが、かの有名な「ガラスの仮面」。普段は普通に見える女の子+舞台では天才。なにか二つの要素を組み合わせるからには、1+1=2、以上のものを期待してしまうわけなんです。タイトルに「無人島のディーバ」と打ってるからには、無人島で15年も過ごしたからこそのディーバっぷりを、見る前から期待してしまったけど、2以上ではなかった(2以下でもなかったです)。
ちなみに韓国には無人島が200ぐらいあるらしく、そこにひっそりと暮らしている人がいてもおかしくないという発想は以前からあって、「彼とわたしの漂流日記」という映画がまさにそれ。そこからのオマージュが結構入っていたように思います。
良かった点は、別のテーマである「他人の人生を生きる」というのがサスペンス風で面白かった。誰でも一度は考えますよね(犯罪がらみは嫌だけど)。これは考えるだけでワクワクします。
他、これは好みが分かれると思うけど、歌の種類。オペラにも近いような歌唱力で高らかに歌いあげるタイプがちょっと重たく感じた。というのは、(私はKPOPには疎いからあまり例を挙げられないけど)イ・スヒョンちゃんとオニュが歌う「深い夜を飛んで」みたいな軽快なやつを聞きたい気分だったため。まぁこれはその時々の気分で左右されますね。ストライクゾーンにハマった人には感動ものでしょう。
思わぬ儲けものとしましては、チェ・ジョンヒョプさん。彼の作品は今まで見たことがなく、すごくいい俳優さんを見つけたと思いました。さっそく彼の別作品、「Eye Love You」を見てます。これは何と日本のTBSのドラマです。片言の日本語で二階堂ふみさんと共演してます。すごいなー。てっきり日本語がある程度話せる俳優さんを配役したのかと思いきや、オファーがきた時点では日本語が分からなかったという情報が。2年間日本で暮らしているという設定で、セリフめちゃくちゃ多いですよ。
現在進行形のドラマですのでこちらの本格レビューは終わってからにしますが、チェ・ジョンヒョプさん、「無人島~」ではしっかりしたお兄さんキャラですが、「Eye Love You」では子犬みたいな可愛さです。
というわけで、評価は無難に★5つですが、親世代のアレコレはかなり面白かったです。無人島は無人島。ドラマを期待してはいけない。