「愛の不時着」で、北朝鮮兵士4人組の一人を演じたタン・ジュンサンが主役です。本来は高校生なのに国境警備をしていた彼ですね。
タン・ジュンサン演じるグルは自閉症スペクトラム障害で天才肌です。ウ・ヨンウを演じたパク・ウンビンも超絶上手かったですが、彼もまたすごく上手い。
大学には行かず、父の仕事を手伝っていました。遺品整理の仕事です。しかし父が急逝してしまい、身寄りのなくなった彼に父は遺言で、長年音信不通の弟(グルにとっては叔父)を後見人に付けていました。この弟というのがこじらせ系のヤクザまがいの男(イ・ジェフン)。愛情深い父との安定した幸せな生活は一変することに。
①自閉症+天才のグルのストーリーがベースとなって、遺品整理の仕事から垣間見える人生劇場を読み切りで楽しめる構成となっています。
②そこにイ・ジェフンのストーリー…こじらせ系が絡まってきて
…という感じなのですが、①で十分良いドラマなので、②はむしろ無くても良かったかなぁと思ってしまいました。せっかくのイ・ジェフンなんですけどね。②は個人的に苦手なストーリーでした(格闘技でケガする系のやつ)。
遺品整理の仕事は、何らかの事情で身内が故人の部屋を整理できない場合に依頼が入ります。グルは丁寧に、身内に渡すべき遺品(写真とか通帳とか)を選んで1つの箱に入れていきます。
天才ですから、見たもの全ての情報が頭にインプットされます。取扱説明書があるにも関わらず、存在しない家電に気づいちゃったりするわけですよ。
逆に、感情を推測することが苦手です(まぁでもこのお仕事は苦手なぐらいじゃないとやってられない気がします。身内とは疎遠だった故人たちの人生は、それぞれ訳ありです)。
若くして亡くなってしまったお医者さんのストーリーが一番刺さりました。
①をもっと見たかった、②は見たくなかった、ということで星5つです。
このドラマを見たお蔭で、ネットフリックスで米国医療ドラマ「グッドドクター」がオススメに上がってきて、そちらも見ています。自閉症スペクトラム障害の天才ドクターが主役ですからね。
2つ続けて自閉症スペクトラム障害の天才ドラマを見続けるとどのようなことが起こるかというと、
・掃除を丁寧にするようになります
・仕事に感情が混ざらなくなり、判断が速くなります
愛だの情だのがモリモリのドラマを見ちゃうと。逆に仕事はやりづらくなりますね。