ラブコメの女王、ファン・ジョンウムと、視聴率男、ナム・グンミンが共演した2018年のドラマ。
正直まぁまぁかなぁ…もちろんつまらないってことはなくて、最後までしっかり楽しめたんですけど、二人のケミがワタシ的には別段ハマらなかった。ファン・ジョンウムはパク・ソジュンと共演した「彼女はキレイだった」や、チソンとの「キルミー・ヒールミー」が私の中で根付きすぎて、それ以外の共演者を脳が受け付けてくれないみたい。
一方のナムグン・ミン様ですけど、彼のドラマの中では一番好感が持てた。すごく人気の男優さんだと知ってたけど、今まで観たものはぜんぜん好きになれなれず。
で、内容ですけど。
ナムグン・ミン様は子供の頃からおもちゃが大好きで、おもちゃ博物館を経営(ほぼこちらは趣味)する傍ら、イベントを企画したり。おそらく収入は売り買いによる利益なのかなぁ。両親ともに裕福でお金にはまったく困っていないけど、自身も商才があるような感じのキャラクター。
このおもちゃ博物館が素敵で、でも残念ながらほとんどが著作権がらみのボカシがかかってたのがとっても残念でした。
さらに友人の頼みで、某人気コラムのゴーストライターをしてる。
ファン・ジョンウムの仕事は、結婚相談所のコーディネーター。しかし彼女は入社以来成績が悪く、解雇一歩手前。難しい案件を押し付けられ、これを解決できなきゃ会社に居られると思うなよとプレッシャーをかけられ崖っぷち。
その案件っていうのが、
・40代になってしまった超ワガママお金持ち令嬢
・失顔症のショコラティエ
・スタントマン(腋毛を剃ると大怪我をするというジンクスに捕われているせいで、何ともワイルドな見た目)
・超絶多忙なビジネスマン
これらの人物を何とかして成婚させなければならない。ひょんなことから知り合ったナムグン・ミン様は、実は大人気の恋愛指南コラムのライターで、恋愛の神とも呼ばれる存在だった。彼女の持っているお宝フィギュア、オズの魔法使いのブリキ人形、を餌に、協力を取り付ける、というお話。
これらの「ご成婚ストーリー」が十分面白いのだから、そこをしっかり軸にしてくれればもっとスッキリした展開になったと思うのだけれど、枝葉の部分が多すぎて楽しみそびれてしまったというのが私の感想。
もっともですね、毎回なんだか区切りが妙だったから、私が見たのは日本版にカットされたバージョンだと思う。ストーリーを壊さず、感情を揺さぶる大切なシーンを損なわず、上手に選んでカットするのって至難の業なんだろなー。
韓国ドラマの王道である、「幼い頃のエピソードとそのトラウマ」を解決してあげなきゃならないんだけど、2つも重要な伏線を回収しきれていなかった(私の見落としじゃなければ)。それが残念。
ファン・ジョンウムを密かに恋するも報われない幼馴染を演じたチェ・テジュンが良かった。
義理の母を演じたシム・ヘジンさんは「宮(クン)」でイジワルな元皇太子妃役だったからてっきり嫌な奴なのかと思っていたら、血のつながらないナムグン・ミンを実の子と分け隔てなく育て上げた(ちなみにいつも不機嫌なんだけど)。実は一番心に残ったかも。