「 愛の不時着」を観た後というタイミング、ツルツルと軽く楽しめるこの作品は私に合っていたようです。
箸休め的な?全12話、ざるそばのごとく、2日で見終えてしまいました。
主演は「愛の迷宮 -トンネル-」や「魔女の法廷」で注目していたユン・ヒョンミン。
リアルなビジュアルをもったAI、「ホロ」を開発した天才プログラマー、コ・ナンド役です。ホロのビジュアルは自分自身をモデルに製作しましたが、性格は真逆。ホロは優しいのに、ナンドは気難しいひねくれもの。一人二役です。
ヒロインのソヨンは、コ・ソンヒ。
どっかで見たことあるけど思い出せなくて出演作を調べて「あっ」と気づきました。「夜警日誌」のヒロイン役ではありませんか。
「夜警日誌」では、山奥の集落でひっそりと暮らす、霊感の強い部族の、女酋長(?)の孫娘役でした。トンデモ系時代劇で髪型も衣装も独特でしたからねー、わからないはずだわ。
で、このドラマでは、ごくごくフツーのOL役。
いくらフツーの女の子役とはいえこれでは…本当は可愛いのに…
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ナンドがホロの開発者ですが、いろいろ事情があって表舞台に一切顔を出さず、社長は姉が務めています。眼鏡型AI、ホロは他社に抜きん出て優れたAIであり、製作発表直後、試作品が奪われそうになります。 間一髪というところでホロが周囲の一般人を分析、誰に預ければ回収率が高いかを計算します。で、選んだのがソヨンでした。
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ソヨンには、見た目ではわからない疾患があります。それは失顔症。
生まれつきではなく、幼い頃のトラウマが原因で失顔症になりました。学生時代にそれが原因で嫌な思いをしたため、会社では内緒にしています。が、人の顔を見分けられないので、無視したとか、コミュニケーションが取れないとか、結構辛い日々…
脱線しますがこの「失顔症」、「匂いを見る少女」でナム・グンミンが演じてたのがすごかったよな~。今でも思い出すとゾッとするような演技でした。
さて、ソヨンに託されたAI、ホロは、孤独だった彼女の人生になくてはならない存在になります。
その部分だけでも面白いのに、オドロキの仕掛けがいろいろ用意されていて、最後まで飽きずに楽しめました。
難を言えば、気難しいナンドとソヨンのラブラインがいまいちしっくりこなかったところ。
ヒロインが最後まで「フツー」で、ナンドに「彼女にメロメロ感」がないんだな。ツンデレのヒョンミンが見られると期待していたから残念。キャラの強い先輩検事に振り回されっぱなしの「魔女の法廷」も意外と良かったけど。(あれもほとんどラブラインがなかった)
姉役のチェ・ヨジンさんは「空港に行く道」でヒロインの同僚CA役が印象的でした。モデル出身だそうで、ヨガシーンは、あなたがAIですか!?と言いたくなるスタイル。
ボサボサ髪より、「空港に行く道」のきりりとしたストレートボブの方が好きだなぁ。
面白かったから☆6つでもいいかなと悩みましたが、今後もっともっと魅力的なユン・ヒョンミンを見られる日を期待して、今は5つにしました。
ちなみに元プロ野球選手なんだそうですね。びっくり。