海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

女の香り ☆☆☆☆☆☆

イ・ドンウク氏の2011年の作品。昔のドンウク氏は好みじゃないと決めつけてましたが、この作品は超絶かっこよくて、トッケビっぽいヘアスタイル。内容もいいし止められなくなって、4日で視聴。見終わっても余韻がすごくて勝手に総集編的視聴を続けてます。

ヒロインは、苦労は先にして楽しみは後で、というタイプ。旅行会社で地味~にコツコツ働いて、髪型にも服にもお金は一切かけず貯金。気づけば恋もせずに34歳。ある日、追突事故に巻き込まれて念のため検査した病院で、胆のうガンの末期と診断されます。余命は6ヶ月…

という感じのスタートですが、さすがキム・ソナ主演ですから暗くはありません。ドジだけど正直者のキャラはキム・サムスンそのままですが、すっきり痩せてめちゃくちゃスタイルの良い女優さんなんだと気付きました。

バケットリストを作って1つ1つクリアしていくストーリーと、御曹司ジウクとのシンデレラストーリー。

ジウクは留学から戻って父の経営する旅行会社に加わったキラッキラな御曹司、ヒロインはそこで働くドジな末端社員。不釣り合いすぎてこの二人をくっつけるのはいくらドラマでも無理だろーという出だしですが、さすが韓国ドラマ、こりゃキム・ソナを好きになるよな、という仕掛けがいっぱいで、ちゃんと視聴者に夢を見させてくれます。
出会いのシーンではヒロインは泥棒の疑いがかかってて、詐欺師っぽく見えて、色仕掛けで近づいた感ありあり。そこからどうやって逆転させんの!?
…大丈夫です。ちゃんと御曹司はヒロインにメロメロになります。

ジウクは父の敷かれたレールに辟易してて、でも逆らえなくて、やる気メーターがゼロな御曹司。ちょっと残念なのは、見た目チャラ男なんだよなー。イ・ドンウクはマジでカッコイイので、真面目すぎるぐらいなスタイルじゃないと軽薄なキャラに見えちゃうのよ。セリフもオレ様だし。回を重ねるごとにヒロインにどうしようもなくメロメロになっていく、その辺りはキム・ソナの上手さがかなり引っ張っていると思う。

脇役のソ・ヒョリムさんですけど、「この女と結婚したら人生地獄」と思わせるキャラを演じさせたらまぁ右に出る人はいないと思う。「成均館スキャンダル」でもまさにそんな役だった。

オム・ギジュンさんはヒロインの担当医であり、幼馴染。ジウクを効率良く嫉妬させてくれる重要キャラ。切れ長な目がいかにも冷たそうな性格に見えて、「被告人」で見た時は正真正銘の極悪人役を演じてましたねぇ。マジ怖かったですよ。このドラマではちょいちょいドジで、ギャップが良かったです。

ヒロインの母はキム・ヘオクさんで、型通りの「韓国ドラマの良い母」とはちょっと違った母親を演じる女優さん。思考がちょっと薄っぺらくて、何かあるとキーキーわめく。毒親とまでは言えないけどちょっとめんどくさい母で、ある意味すごく現実的かなと思う。

この作品はドンウク氏の除隊後復帰作で、同時間帯の視聴率1位、SBS演技大賞で最優秀演技賞を受賞しています。(キム・ソナさんは優秀賞)
ただ、正直、彼の後の作品を見た後で見ると、ドンウク氏の本当の彼らしさはまだ出ていなくて、イケメンで背が高ければ他の人でも可能な役だったかもしれない。一方キム・ソナさんは、彼女じゃなきゃこの役はダメというほど上手だと(私は)思うけど、「キム・サムスン」のコメディエンヌのイメージが強すぎて、リアルタイムで見ていた視聴者さんたちは物足りなさを感じたかもしれないですね。

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期せずして名作に出会えました。