イ・ドンウク氏の2013年のドラマです。初の時代劇にチャレンジしてます。チャングムの時代で、なんとチャングムも出てくるという!なんとキム・ミギョンさんが演じているという!!
ドンウク氏は宮廷仕えの医官。能ある鷹は爪を隠すで、ぼんくらなフリをしていますが、実は優秀です。理由は、娘が結核でして、その治療に専念したいから。
…という前提がまず納得いかなかったんですよね。藪医者のフリをしてるから信頼されず、結核の治療法が書かれた医学書にもなかなかアクセスできないんじゃんかよー、と歯がゆい思いが。
とはいえですよ、優秀な同僚(かつ親友)は権力争いに利用されて早いうちに殺害されてしまいましたから、宮廷ではテキトーにやってた方が出る杭打たれずで良いのかも…妙にサラリーマンっぽいリアリティが感じられなくもない。
親友はもう一人いて、世子です。3人で仲良しの幼馴染だったんですね。なので、世子はドンウク氏演じるチェ・ウォンの腕の良さを誰よりもわかっています。
親友殺害の濡れ衣を着せられたウォン。脱獄して娘と逃げるのですが、仲間もいなけりゃ運動神経が良いわけでもなく、ただひたすら追い詰められるので、最初の3分の1ぐらいは結構苦しかったです。
12話ぐらいからちょっとずつ面白くなってきて、そこから先はかなり楽しく観ました。ラブは少な目ですが、ちゃんとあります。「かなり楽しく」と書きましたけど、チャンバラシーンがやたら多いんですよね。ああいうのが好きなら面白いのでしょうが、正直そこは飛ばしたかったです。
ラブのお相手は内医院の医女であるダイン。ソン・ジヒョさんという女優さんが演じているのですが、非常に地味~な女優さんで、「侍女1」みたいな容姿でいらっしゃる(失礼!)
きっと時代劇に合わないだけなのだろうと思ってググってみたら、中谷美紀似の女優さんで、小柄で可愛らしいです。
真面目~なダインと、やはり真面目~なウォン。ラブには不器用な二人なので、ちょっと手が触れ合うだけでドキドキしました。そこは二重丸。
プロットも良かった。脚本がイマイチだった気がします。良い材料が揃っている割に、いろいろ「惜しい」ドラマかなぁ。
チャングムの誓いみたいに、何か事件が起こるけど、チャングムの活躍により留飲が下りる、みたいな繰り返しが3話ぐらいのスパンで繰り返されるスタイルだと、見ている方も楽なのですが、この「天命」、基本的に事件は1つ、よって留飲が下がるのは最終回だけ、みたいなドラマです。
ドンウク氏の時代劇スタイルと言えば、トッケビでちょこっとありましたね。あれが、それはもう神がかってカッコよかった。
この天命ではあの神がかりは感じられず、☆は5つです。