海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

百年の花嫁 ☆☆☆☆☆

 

とても面白く見たし、泣けるところはたっぷり泣かせていただきました。

女優さんも俳優さんも初見の方々。俳優さんは元々子役をしていたそうですが、高校生バンドのボーカルで名をはせた方でそっちが本業なのかな、挿入歌がガチで上手(上手どころじゃない)です。俳優さんで歌が上手い人もいるけど、そういうレベルじゃない。

 

ほんといいドラマだとは思うのですが、ちょっと時代的に古くて、その分のハンデを与えずに☆5つ。当時見たらたぶん6つぐらいの良い作品です。

 

海辺の村でつつましく暮らすドゥリム。金銭的にカツカツでも長時間労働で何とかしのいできましたが、詐欺でお金をとられ、唯一の肉親である祖母は手術が必要に。そこに舞い込んだのが、令嬢の替え玉を演じるバイト。チョイスの余地なく引き受けます。

 

令嬢、イギョンは財閥の御曹司ガンジュとの結婚を控えていますが、全く愛されていません。というか、存在すら軽視されているというか。

で、ひどい扱いにへそを曲げて失踪(まぁこれは表向きの理由なんですが)。見つかるまで容姿が瓜二つのドゥリムが時間稼ぎをすることになります。

 

がんばって令嬢のマナーを真似るんですが、まぁ一夜漬けで何とかなるものではなく、ついケーキの大食い競争に出ちゃったり、いろいろやらかします。でもそれがガンジュや、義父やお手伝いさんの心をぐっと掴むんですよね。義父とは「囲碁飛ばし」で遊んであげるし、率先して台所を手伝って魚をさばいたりするし、まぁ気に入られないわけがないわな。

 

タイトルが「百年の花嫁」ですが、この財閥には薄暗い噂話があります。長男に嫁ぐ最初の花嫁は怪死するという伝説。実は、イギョンの失踪は、イギョンの母によって仕組まれたものです。いけにえとなる「最初の花嫁」をドゥリムにやらせようと。

もっと言うと、ガンジュの母はイギョンのことを気に入っていません。建設会社としてはかなり落ち目で家柄が釣り合わないし、子供の頃から気に入っていたルミに嫁いでほしいと思っている。つまりイギョンはルミの替わりのいけにえなわけです。イギョンの母もガンジュの母も、どっちもどっちだわ。

 

時代を感じさせると書きましたが、まずはドゥリムの長時間労働

早朝から深夜までくるくるとよく働いて、その健気さがガンジュの心を掴むわけですが、今の私から見ると「ゲー」って感じ。

ふたつ目はガンジュの職業。

財閥系大規模デパートを統括する社長なわけですけど、今の私にゃぜんぜん魅力的な職業に見えない。最後にデパートで買い物したのっていつだろー。まったく思い出せないほどの過去です。

最近見るドラマで実業家と言えばIT企業を立ち上げてうまくいってるとか、ゲームクリエーターとかですよね。直近のドラマは舞台芸術関連だったし、あとはテッパンの医者とか弁護士とか。デパートの社長って、「天国の階段」まで遡らないと記憶にないわー。

 

ただ、ドゥリムの使う携帯が二つ折りで、他の人はスマホだからそれほど昔のドラマでもない?

…と思って調べたら、2014年でした。7年前にしてはちょっとなー。長時間労働と義理父母への奉仕で気を引くことが可能な時代だったっけ?

 

細かいところでは女優さんたちのスカートの短さやヒールの高さが、今の私が見ると虐待レベル。

 

そう、あと大きいところでは、罪に対する意識。

過去の罪が明るみに出て、それを周囲や世間に謝罪する場面がありましたけど、それは2014年の価値観であって、今の私が見ると、いや、それフツーに犯罪だし、ごめんじゃすまないし、ドラマといえど扱いが軽いなと思うわけです。

 

最近オリンピックの楽曲作りに参加していたアーティストが、過去にいじめに参加していたことが炎上しましたよね。正確に言えば、40年前(ぐらい)の罪を20年前(ぐらい)に雑誌が軽~く取り上げ、さらに現代の価値観が罪そのものと、軽い取り上げ方の両方を裁き直しているわけですが、なんかそれに似てる、二段構えで時代を見ている感じがします。

 

昔は良かったと思うこともありますが、それは昔を美化しているだけで、時代はどんどん良くなってる、そう思ったドラマでした。 

 

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なんかさんざんなこと書いてイマサラですが、毎回面白く見ました。ほとんど知らない俳優さんばかりでしたが、なんとチョン・ヘインが出てるー。この作品が俳優デビューだったそうです。あと私の好きな脇役女優さん、パク・ジンジュも出てるー。