すっかり遠ざかっていた韓流ドラマですが、いろんなところから「愛の不時着はすごい」という評判が聞こえてきて、ちょうどネットフリックスが見れる状態だったから見てみることに。
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財閥令嬢のユン・セリは、自身のブランドを立ち上げ、センスの良さと優れた経営手腕を発揮。冴えない兄たちよりはるかに成功していた。
しかし強気なキャラ、絶えない恋愛沙汰、マスコミを騒がす華やかさとは裏腹に、義母や兄たちとうまくいっておらず、不眠症やら摂食障害やらで薬と縁が切れない日々。実家での食事は喉を通らず、2、3口でいつも箸を置く。社員たちとも一緒に食事をすることはなかった。
ある日、パラグライダー用ジャンプスーツの試作品を自らテストすることにしたセリ。秘書の嫌な予感は的中し、天候が急変してセリはあっという間に空の彼方へ…そして不時着した場所は、なんと38度線を越えた非武装地帯の山中だった。
一命をとりとめたセリを発見したのは、北朝鮮の中隊長(当然ながらかっこいい)。
クールで優秀な中隊長(実はそれだけじゃなくてエリートなのに危険なエリアで勤務してて人望があって料理やピアノまで上手いんだけど、それは今は置いておいて)は、本来なら隊に引き渡して終わりなんだけど、偶然や部下たちのミスが重なり、自分の家でセリを匿うことに。
おせっかいな村人に隠しとおせるわけもなく、中隊長の婚約者ということにして、セリの村での生活が始まる。
当然ながら韓国とは比べものにならないほど不便。冷蔵庫はなく、手間暇かけて保存食料を備蓄する。ガスコンロもなく、料理は薪とかまど。洗濯は共同の水場での手作業。不便さを補い合うのは濃厚な近所付き合い。その面倒きわまりないはずの日々の中、セリは、他人と美味しく食事をしている自分に気づく…
ソン・イェジンは森ガール風きれいなお姉さんがよく似あってます~。
ヒョンビンは正直苦手なタイプで、「シークレットガーデン」は好きなドラマだけど彼のちゃらちゃらしたキャラにはハマれませんでした。しかし!クールで真面目な中隊長役は本当にGood!彼の良さがようやくわかったっ!
サイドを固めるのはこのお二人。やがて恋に落ちていく二人に現実を突きつける。
さらに軍の権力争い、陰謀、過去から続く不正、盗聴、賄賂などなど、ドラマは暗い方へ向かいますが…(この殺人トラックマジ怖い)
息の詰まる展開を明るく盛り立てるのは中隊の4人組。
年齢層バラバラの4人はそれぞれいい味で、基本的に視聴者を笑わせる役割なんだけど、決めるところは決めてめちゃくちゃカッコよかった。
みんないいんだけど、彼はこれから引っ張りだこになるんじゃないかな。
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多忙な方には決しておすすめしません。全16話ですが3日で見終えました。10話-12話あたりに若干中だるみ感があり休憩できましたが、少なくともそこまで一気見の覚悟が必要。
北朝鮮の村を舞台にするにあたって大勢の脱北者にインタビューしたらしいですね。ありきたりの「ただオソロシイだけの描写」ではなく、こんなリアリティのある、北朝鮮の市民生活にスポットを当てたドラマが今までにあったでしょうか。まずそこがこのドラマのすごいところ。
もう一つは、コミカルな部分を、ただのコミック・リリーフとしてではなく、本気で笑わせにきてる。
あとはヒョンビンとソン・イェジンの上手さでしょうか。ソン・イェジン、本当にいい女優さんになりましたね。若い頃の、ただ綺麗なだけの女優さんより今の方が全然好きです。
ヒョンビンの兄役、ハ・ソクジン。主役級の俳優さんですが、ここでの出番は少な目。
っていうか、カメオ出演でめちゃくちゃビッグな人が出まくってます。私はそれほど詳しい方ではないけど、それでも3人わかった。
ピアノのシーンは「天国の階段」を意識してるのかな?ドラマの中でちょいちょい言及がありました。
どうやってセリを韓国へ帰すのか、二人の恋愛はどのような結末を迎えるのか。どちらも想像のつかない韓国ドラマの魔法を見せてもらった気がします。
当然ながら☆7つ。