今月は仕事ですご~く気の重いことがあった。
事情は割愛するが、イギリス人と1時間近く話をしなければならなかったのだ。
気が重い重いと言っていてもどうにもならないので、景気づけに某英会話(オンラインで外国人と話ができるやつ)を4年ぶり?ぐらいに再会。
付け焼刃で英会話が急に上達するわけじゃなし、ただの景気づけなので毎回フィリピン人女性を選ぶ。ネイティブは別料金だし、けっこうセルビア人とか東欧系の国の方々も登録していて、それはそれで異文化を知る良い機会ではあるのだけれど、なんてったってこんな時のチョイスはフィリピン人女性一択である。
優しいし間違いを指摘せず必ず褒めてくれる(それでいいのだ。景気づけなんだから)。
で、韓国ドラマである。
私は「自己紹介あり」にチェックを入れていて、開始時にちょっとしたトーク(どこに住んでいて、どんな仕事をしていて、週末の趣味はこれで、みたいな)をするのだが、彼女らの趣味はほぼ例外なしに韓国ドラマである。例外は今のところ1人だけ(3人の子育て中だと言っていた。そりゃ、韓国ドラマに手を出さないのが賢明だ)。
ちなみにフィリピンではKドラマと言う。
お互い好きなドラマを紹介し合うのだが、「愛の不時着」はテッパン。とある女の子は、「ヒョンビンはちっともカッコいいと思わなかったけど、第9話以降、特にセリがスーツをいろいろ選んであげるシーンで『あ、この人、カッコいい』と思った」と言うから、いやいやいやいや、私はむしろ北朝鮮でのシーンが好き。軍服姿がすごいカッコよかったし、病院でのパジャマでさえカッコよかった。特に好きなのは病院でのキスの翌日、セリが難しい質問をして、ジョンヒョクが間違った答えを選ぶシーン」と言ったら、「あー、あのハートを縫い付けるところね」と。そうそう、わかってる。
韓国ドラマの邦題ではなく、英語でのタイトルを覚えておくと便利だが、とっさに出てこなくても結構わかりあえるものだ。今見てる「怪しいパートナー」をテキトーに「Suspicious Loverみたいな」と言ったら、すぐにわかってくれて、チ・チャンウクが好きなら「K2」がオススメと教えてくれた。
彼女の一押しは「Something in the rain」だそうで、これは邦題とぜんぜん違うがピンときた。さんざん挿入歌で流れていたからだ。「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」に違いないと思ったらやはりそうだった。チョン・ヘインが大好きなんだそうだ。
(「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」の方が原題に忠実なんだよと教えてあげたかったが、そこまでの英語力がないので諦めた)。
チョン・ヘインが好きなら「刑務所のルールブック」がオススメと言いたくてテキトーに「Rule book in jail」と言ったらすぐわかってくれた。英語では「Prison Playbook」だそうだ。Pで韻を踏んでるのかな。
ある日、ちょうど受けたい時間にフィリピン人女子が見つからなかったのでセルビア人女性のレッスンを受けた。韓国ドラマが趣味と言っても「え?なに?それ面白いの?」という反応で、1本も見たことがないそうだ。「韓国ドラマってどんな特徴があるの?」と聞くから「ええと、すぐに記憶喪失になってー、」と言ったら、その一言で理解した模様。「あ、それならスペインドラマと一緒!」だそうだ。なんでもセルビアではちょっと前までスペインドラマが一世を風靡しており、熱が冷めたころに今度はトルコドラマが流行り、今はインドドラマが「きて」いるそうだ。
ちなみにこの英会話、「自己紹介」の「あり/なし」を事前に選ぶ。とあるyoutuber日本人講師が「TOEIC900点ぐらい持ってる人にありがちなのが、英語で論文とか書いてるのに、ちょっとしたスモールトークがぜんぜんできない」と言っていたのが非常に印象に残っていて、だったらTOEIC700点でスモールトークが弾む方がいいよなと、かねてから思っていたので、「自己紹介」は必ず「あり」にしている。25分のレッスン中、すべてフリートークだとさすがに話題が尽きてキツイが、最初の5分ぐらい軽いトークをするのはとても楽しい。
ところが、「あり」を選ぶ人は非常に珍しいんだそうだ。へぇ~。