海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

私のIDはカンナム美人

AbemaTVで無料で見られる分だけ流し観した状態ですが、いちおう最終回まで見たので感想書きます。全24話。序盤の3話ぐらいと、中盤の3話ぐらいと、最後の2話を見ただけなので☆をつけるのはやめておきます。

 

ミレは容姿に恵まれないせいでいろいろと悔しい思い、悲しい思いをして思春期をやり過ごしてきました。大学入学というタイミングで整形。母は理解があるのですが、父親が絶対に許さないので短期留学を装い、整形後は1人暮らし。

 

…という設定からして面白そうなのですが、すごい面白かった点はというと…

 

ミレの整形は大成功して、美人になります。ところが内面はブス子ちゃんのままなんですよね。自分に自信がない。注目されることに慣れていない。

大学では「ごくフツーの」人生を歩むつもりだったのに、必要以上に美人になってしまったミレ、あっという間に周囲にバレてしまいます。天然美人のスアとはいろいろと振る舞い方が違うんですよね。そこの演出がすごい上手だなと思いました。

 

ちなみにカンナム美人とは、高級街であるとともに整形外科が立ち並ぶ地区、カンナムにちなみ、整形美人という意味です。

ここで言うIDとはスマホでの携帯電話での登録名です。友達や知り合いの名前を電話に登録する時に変なニックネームをつけるのが韓国ドラマで散見されるんですが、現実はどうなんでしょうね。同姓同名が多いからほんとにそうなのかなぁ。

 

結局、同じ中学だったギョンソク(イケメン。番宣によると「顔面国宝」と言われている俳優さんらしい)が、ブス子ちゃんだった中学時代からミレの魅力にちゃんと気づいており、ミレが美しかろうとなかろうと愛してくれる、という都合の良いストーリー展開ではありますが、面白く見ました。

 

私が一番楽しんだのは前述したようにミレのキャラクター設定。

むかーしむかし、「おしゃべり階段」という、くらもちふさこさんの漫画が好きだったのですが、主人公の女の子は髪の毛がクルクルの天然パーマなのがコンプレックスで悩み続けるんですよ。他にもいろいろ不器用なのですが、ある時恩師に、「自信のある部分、自信のない部分、両方がバランスよく存在する人間が魅力的だと思うなぁ」と言われます。

その時は子供だったから意味がわからなかったのですが、このミレが良い例で、美人になったものの自己評価が低いままで、コンプレックスと向き合いながら四苦八苦する様子が良かった。

話が飛躍しちゃいますが、人生ってRPGゲームみたい。私自身も実はドラマ(か何か)のキャラクターで、いろいろ悩んで乗り越えていく様子を誰かが見て「がんばれー」とか言ってくれてるのかな、なーんて。何もかもが完璧なキャラクターで何の困難もないゲームをしていてもつまらないですよね。

 

顔面国宝のギョンソクや、天然美人のスアにも悩みはあり、中盤から徐々に明らかになっていくのですが、そのへんの回はちゃんと見てないからか、キャラクターの魅力は感じられませんでした。

 

実はこのミレちゃん、すごい演技が上手なのかなぁ。それともオリジナルのキャラと合っているのか、美人なのにいろいろ自信がないっていうキャラがとても自然でした。なんだろな、ちょっと舌足らずな話し方とか雰囲気とか。

 

メイクは、妙に目の周囲から頬にかけてが厚塗りでして、この女優さんご本人がいわゆる「お直し」をしているのかどうか存じませんけど、整形後と言われれば、あー、そんな感じ、と見えてしまいますねぇ。

 

終盤は、美に囚われて生きるのはもうやめよう、みたいな展開でした。韓国ってホント、美人であるかないかが重要視される社会ですよね。私が韓国によく行っていた頃、見知らぬ人に袖を引っ張られ、「あなた、顔、キレイ」と言われたことがあります(若い頃の話です)。わざわざ袖を引っ張って振り向かせてまでして言う話っすか?

 

私が最も早くこの独特の価値観に触れたのは、昔、金賢姫の自伝を読んだ時です。捕まった後、拘束されている施設での生活が日記風に描かれた章では、毎朝2時間かけて化粧をし、化粧ノリが悪い日は1日憂鬱とか何とかetc、日々、まずそこから始まる。そして常時つきまとう。いやいや、もっと気にすることあるだろう、とか、化粧にどうやったら2時間もかけられるんだろう、とか思ったし、この人は特別変な人に違いない、とも思いましたけど、韓国に行くようになって上述の件があってから、これは社会全体に蔓延する価値観なのだと気付きました。

 

思うに、韓国人は顔にこだわり、日本人はスタイルにこだわる傾向があるような気がします。韓国人は野菜中心の食生活が豊かなせいか、みんなスタイルが良くて、スタイルが良いことにそれほどの希少価値がないような印象(あくまでも私の印象です)。

反して日本社会は食の欧米化がおそらく韓国よりも20年は早く、豊満な体形が増えているにも関わらず、小さくて細くて華奢で守ってあげたくなる、それが女子、みたいな価値観だけはそのままで、現実とのギャップに苦しむ女子は多いのではないでしょうか。

 

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一生懸命ダイエットしても、もしくは整形しても、マイナスがゼロになるだけ。しかも自己評価はそうそう変わるもんじゃない。どこにも救いがないような気がしますが、ミレちゃんを見て、「自信のない部分とある部分が共存してこそ人間は魅力的なのだ、それでこそRPGも面白いのだ」と思えた良いドラマでした。