前回、「マイ・ディア・ミスター」を見て、そうか、ラブコメもいいけど人情モノも相当いいなと目覚めた私。ならばと選んだのがこの作品。
しかし見始めてすぐ気づきました。これ、かなりコメディーじゃん。しかもラブもたっぷり。
全16話で、1話が1時間40分あるのでさすがに1.3倍速で見てしまいましたが、つまらないから飛ばし見したのでは決してありません。まぁ確かにテンポが良いとは言えない。例えて言うならば、予定調和的な水戸黄門スタイルっぽい面があります。ここでこういうボケがあって、型通りのリアクションがあって、みたいな。ドリフターズ的とも言っていいかも。それに慣れるまでは、新学期の教室みたいなもどかしさがありますが、慣れてくると、高校時代、クラスの仲良しと一緒にいるような安心感。
すみません、何がなんだかわからないレビューですよね…
ざっくり出だしを。
プロ野球のキム・ジェヒョク選手は脂の乗った最盛期を迎えており、メジャーへの移籍も決まっていました。しかし状況は一転。妹を襲った暴漢を追いかけて殴ったのは仕方ないとして、打ちどころの悪かった暴漢は植物状態になってしまいます。裁判では過剰防衛と見なされ、執行猶予がつかずに、なんと1年間服役することに…
刑務所で出会う、ひと癖もふた癖もある受刑者たち。妬む者もゴロゴロいる。練習などできるはずもなく、いや、それどころか常に狙われて怪我が絶えない。さて、彼は1年間を乗り切ることができるのでしょうか。
ジェヒョクは押しも押されぬセレブですが、実は不器用で素朴な人情派。そんな彼には少しずつ、でも確実に味方が増えていきます。6人部屋の面々はおもしろキャラ揃い。移送でメンバー入れ替えがある度に、卒業式みたいに寂しくなってしまいました。そして彼自身が出所する最終回は、もう涙、涙。このまま刑務所にいたらいいとすら思ってしまった。
ヤクザのミンチョルも、詐欺師のカイストも、10憶ウォン横領犯のパクサも、ジャブ中のハニャンも、傷害致死罪のユ・ジョンウ大尉(チョン・ヘインですよ!)も、みんなそれぞれに物語があって、ほんと、みんな大好き。
特にハニャンとジョンウの絡みが最高!
刑務官もホント良いキャラ揃い。ペン部長の口癖は私にも移った!
あー、そしてそして、ジェヒョクの親友でもあり、刑務官のジュノ。もうジュノさま最高でした。どこかで見かけたような気がして調べたら、「愛の不時着」にも出てたとは!
脚本がすごくいいんですよね。どう知恵を絞ってもどうにもならないピンチがいくつも訪れ、そこは韓国ドラマの魔法で解決するんですが、あぁ、その手があったか!と。伏線があっても気づかない。
OSTのBravo, My Lifeを聞きながら書いてますが、最後あんな風なアレンジであんな風に流れたら、もう涙止まらないですね。
終わり方も映画みたいで良かったな…