黄金の私の人生 ☆☆☆
いとしのソヨンの脚本家、ソ・ヒョンギョンさんの50話ホームドラマです。
羽振りの良い時期もあったものの、父の事業が失敗してから貧しいソ家。一家で助け合って生活しています。両親と、4人の子供たち、ジホ(男)ジアン(女)ジス(女)ジホ(男)。ジアンとジスは双子として育ちますが、実は一人は文字通り「橋の下」から拾ってきた子。人通りのない山奥で、お腹を空かせて一人泣いていたのです。
25年後、突然、母親と名乗る女が現れ、うちの子を返して、ジアンとジス、どっちがウチの子なの?と迫ります。
女は有名財閥の長女。人に命令することに慣れている彼女の、まるで誘拐犯扱いの威圧感に、せっぱつまった育ての母親は、「ジアンの方よ」と叫びますが…ジアンこそがわが子、ジスが捨てられていた方の子でした…
つい「ジアンよ」と言ってしまった母親の一言で、周り中の人たちが傷つき、苦労することになるのですがー。
・ジスは環境に左右されないタイプ。自分の好きなことを見つけて没頭し、幸せを感じられる子です。
・ジアンは困難に正面から立ち向かう努力型。報われそうもない努力は時に痛々しい。この時期不運が重なり、大企業の正社員登用目前にクビを切られ、それでも翌日からバイトに精を出します。
バイト先のチキン店で店主に罵倒されながら働くジアン。揚げ油まみれのTシャツが母親としては不憫でなりません。これなら私も咄嗟に「ジアンよ」と叫んでしまうやも。
ソ家の母親、キム・ヘオクさん。いとしのソヨンでは義母役でした。「キーっ」と20代しか出せないような声でヒステリーを起こすのがお得意。
さて、普通の家庭に育ったジアンが財閥ヘソングループのチェ家で過ごすことになります。お金の使い方やマナーは時間と努力で何とか解決できそうですが、どうにも馴染めないのが、裏切者に対する容赦ない冷たい仕打ち。両親、特に母親は芯から冷たい、恐ろしい人なのだと気付きます。
ある日、子供の頃の怪我の思い出から、自分は本当にチェ家の娘なのだろうかと疑問が沸いたジアン。調べるうちに、ジスの方が本当の娘なのだと気付いてしまいます。
嘘をついた育ての親がどんな仕打ちにあうか考えるだけで震えが止まらないジアン。
すぐ兄(金持ちの方の)であるドギョンに打ち明け、両親(金持ちの方の)に正直に話すと告げるのですが、間近に迫った創立記念イベントが台無しになってしまうことを懸念したドギョンが、イベント終了まで待つように言い渡します。(この頃は、ドギョンとジアンのラブラインがいい感じになっています)
ところがこれがアダに。父親(金持ちの方の)が先に気づいてジアンに問いただすのです。自分から白状するのと、問いただされるまで隠しているのとでは当然ながら全然話が違います。ジアンはチェ家から放り出され、育った家にも帰れず自殺未遂。(助けられたジアンが海苔干し女になっているのにはマジびっくりしました)
ジスは育ての親がジアンばかり心配することや、ジアンがジスにすら真実を打ち明けなかったことに腹を立て、半ば嫌がらせのようにチェ家へ。
努力家のジアンがチェ家に馴染んでいったのと反対に、反抗心からチェ家に移ったジスは1ミリたりとも自分を変えようとはしません。誰からも恐れられているチェ家の母親に平気で口答えできるのは、実の娘であるジスだけ。そもそも5歳のジスを見失ったのは母親の過失だからです。ジスは好きな男を追いかけ回すだけのアタマの悪い女の子かと思っていましたが、チェ家でのシーンは胸がスっとしました。
さて、主役パク・シフ(ヘソングループの孫、ドギョン)とシン・ヘソン(ジアン)のラブラインについて。
2人の出会いはサイアクでした。車の接触事故の加害者と被害者という形での出会い。
やがてラブに変わるのは最初から分かってましたが、これをどーやってラブに持ってくつもり!?と余計な心配をしました。
第一印象サイアクな2人がやがて…というのは韓流ド定番ですが、「やがて…」の過程が下手くそだと興ざめというか、「は?」って感じなんですよね。なんかいつの間にどうして?みたいなドラマにはガッカリします。
このドラマは「やがて…」の部分が分かりやすい。二人でスリを追っかけて、全力疾走ののちに仲良くなります。スポーツ系ですね。
最初居丈高だったドギョンがすっかりジアンに惹かれていくところが良かった!男性ってジアンみたいにアタマが良くて、芯が強くて、努力家タイプのジアンより、女の子女の子したジスみたいなタイプが好きだと思うのですがー。余計なお世話ですが、顔もジアンは正直脇役タイプです。
普段クールなドギョンが、ジアンが行方不明になって心配で心配でたまらなくて、腹心の部下も呆れるほど挙動不審になるところが良かったです。
さて、序盤のテンポがとても良く、毎回楽しみにしていたのですが(テレビで見てました)、中盤は中だるみ…娘たちがどちらの親も許せず、育ての親も自責の念と子供の反抗に耐え切れず苦悩する部分が長かった〜。
御曹司ドギョンが家を捨てて独立か!?っていう辺りはちょっと面白かったけど。
なにげに好きだったのが、ヘソングループの方のお父さん。一般庶民の出で、ヘソンの娘と結婚したばかりに気苦労多し。でも娘には甘いイケメンです。
ソ家のとーちゃんは、またまたこの方です。いとしのソヨンのとーちゃんと同じ(笑)
子供同士が恋愛してるってことは、ヘソンのお父さんと同年代のはずなのでは…
さて、ヘソン創業者であるお祖父さんはとことんイジワルです。ドギョンの独立を妨害しまくります。ここまで嫌がらせされてるのに、発作で倒れたらあっさり独立の道を捨てて家に戻るドギョンには「はぁ?」って感じでした。血縁命の韓国ドラマ、この辺りが理解に苦しむところです。
序盤はかなり面白くて夢中で見てましたが、終盤は尻つぼみ感否めずでした。最終回は「へ?あと1回あるんだっけ?」と思って番組表を再確認してしまった…
ってことで、☆は3つです。
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