海外ドラマが好き♪

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ユーモアのセンス


あしながおじさんで英作文・2


【日本語訳】
彼女はもともと陽気なたちなので、ほんのちょっとしたことをみつけてはわらい興じる娘だった。評議員などといううっとうしいものにも、こんなおかしなことがあるものかと、思いがけないおもしろみをかんじたのである。
(帰りがいちばんあとになった評議員の影がヘッドライトの明かりで引き伸ばされ、脚の長い蜘蛛のように見えたシーン)


【わたしの英作文】
She had a happy soul by nature, and began to laugh just at a tiny thing. She found it funny unexpectedly that such a nasty Trustee has a funny aspect.


【原作】
She was by nature a sunny soul, and had always snatched the tiniest excuse to be amused. If one could derive any sort of entertainment out of the oppressive fact of a Trustee, it was something unexpected to the good.


---自己採点---
おもしろい、にあたる単語がfunnyしか浮かばなかった。derive entertainmentとか無理だけど、amuseぐらい使ってみたい。
うっとうしいもの、をnastyとしたが、評議員に支配される圧迫感を示すにはoppressiveがぴったり。


---今日の文法---
彼女はもともと陽気なたち→普通に過去形を使う
ちょっとしたことをみつけてはわらい興じる娘だった→完了形を使う


---うんちく---
のちに「あしながおじさん」というニックネーム(原作ではa pet name)につながる重要なシーンです。日本語で「あしながおじさん」という表記を目にした時、ダイレクトに蜘蛛の画像が浮かんでくる人は少ないのではないでしょうか。しかしDaddy-Long-Legsといえば



こんなやつです。つまりジェルーシャは恐れ多くも自分を大学に送ってくれた恩人に、あろうことか昆虫のあだ名をつけたわけです。恩地三保子さんの日本語訳ではその辺りの面白みを出すべく、ヘッドライトに映し出された影の表現に工夫を凝らしていて、「ゆらゆらとうごく、とてつもない大きなガガンボだった」とし、ガガンボに注釈をつけています。
しかし「あしながおじさん」という綺麗なイメージが定着してしまった今、ジェルーシャの「どんでもない不謹慎な命名っぷり」を表現するのはもはや難しいかもしれません。