海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

大儀を見失わないこと。



あしながおじさんで英会話・3


【日本語訳】
この世のなかで、ほんとうに気力を必要とするのは、人生の大問題にぶつかったときではありません。だって、一大事というときには気持ちもぴんとして、ふるいたつことができます(中略)でも、毎日のつまらないできごとをわらってやりすごすことーーこれこそ根性がなければできないと思います。
(ついていないことだらけだった1日の終わりの手紙)


【わたしの英作文】
It’s not a big trouble in life that requires much energy. When you face on a big trouble, you will be able to fight with a strong mind. But, when you let many small troubles go with laugh, you will need much energy.


【原作】
It isn't the big troubles in life that require character. Anybody can rise to a crisis and face a crushing tragedy with courage, but to meet the petty hazards of the day with a laugh--I really think that requires spirit.


---自己採点---
a big trouble と the big troublesについて。単数/複数問題は「人生の大問題」を1つととらえるか複数ととらえるかの(個人的)感覚だからここはどちらでもよしとする。a/the問題だが、この文においてtroubleの説明が関係代名詞を伴って後に続くので、ここではtheが正しい。
「気力」に対する名詞としてcharacterは・・・う〜ん、とても思いつきません。不可算名詞として「人格」とか「徳性」とかいう意味があるようです。
日本語訳でも「人生の大問題」を「一大事」や「つまらないできごと」など別の表現に置き換えて自然な文にしています。英語もtroubleだけでなくcrisisやtragedyやhazardを用いて微妙なニュアンスを使い分けています(私はtroubleだけ)。crisisとhazardを使えるようになりたいものです。
laughって可算名詞だったんですね。laughを数えて生きたいものです。


---今日の文法---
一般論の主語
you:「話者を含まない」ため、「アドバイス的」、「上から見下ろした口調」などとなることがままある。
we:話者も話題の当事者となる場合。「人は努力しないといけない」のような教訓的話を「You」で語ると「話者本人はどうなの?」となるので、こういう場合はWeがより好ましい。
they:「They speak English in the US.」のように話者も聞き手も含まれない場合の一般主語。
行為者を示さない:受動態を使うことによって「誰が」という行為者を言葉に出さない。
anybody/anyone/people:you/we より客観的で冷めた響きを伴うことがある。論理的には話者も聞き手も含まれるが、どこかひとごとのような言い方に聞こえたりもする。
human beings/man:響きが学術的になり、ちょっと堅苦しく環境問題を語っているときや科学的な角度からものをいうときなどに使われる。


---うんちく---
先日ネルソン・マンデラさんの半生を描いた映画「マンデラ」を観ました。彼と妻の民主化運動はまさにrise to a crisisでありface a crushing tragedy with courageです。一方、牢獄での27年間は看守によるちょこちょことした嫌がらせの連続で、さすがのマンデラさんもキレそうになって仲間が止めるなんてシーンも。妻も1年半ほど投獄され、ボロボロになって戻ってきます。妻は獄中自分を支えたのは「怒り」だったと言っており、一方マンデラさんは「大儀を見失わないこと」(すなわち自由な社会)。その辺りから二人がすれ違っていく様子もリアルで興味深かったです。