この映画は、私は★2つにしましたが、4つぐらい付ける人はいっぱいいそうです。
すごぉく良くできたサスペンスで、決して映画の質が劣るから2つにしたわけじゃない、ただ単に、個人的に後味が悪すぎたからです。
犯人は最後の最後までわからないのですが、私は終始、犯人の方に肩入れして見ちゃってたんですよね…もし別の人物(最後に株が上がる人物)に肩入れして見ていたとしたら★の数はぜんぜん違ったと思います。逆に、最後に株が上がる人物を、私は終始「いけ好かない」と思って見てました。
繰り返しますが、本当に良くできています。
登場人物をざっと紹介すると、
・ハン・ジョンウさん演じる弁護士。この方は初見です。イケメンとは言い難いけど、ちょっとぼんやりした見た目が、人情派にも見えるし、性格悪そうにも見える。
・検事はパク・ヒスンさん。この方も初見。エリートなんだけど、父親に頭が上がらない。自由にやんちゃな捜査をする弁護士と対照的。
・被告人はチャン・ヒョクさん。イケメン御曹司の役や、過去に傷を持つ刑事役を今まで見てきました。この映画では、無口で、撮影関係の仕事をしています。妻殺害容疑で逮捕されてしまうことに。
事件はマンションの一室で大量の血痕が発見されたところから始まります。そこに住む妻の血痕であり、出血の量からしてとても生きてはいないということで、殺人事件として夫が逮捕されます。外部からの侵入の形跡がないし、夫以外に考えられないため。しかし証拠は何もない。死体すらない。指紋もない。防犯カメラにも映っていない。そんな状況で、裁判がスタートします。強引に夫を犯人と決めつける検察、やんちゃな弁護士は不利ながらも、エリート検事にちょいちょいダメージを与え、また逆にしてやられたりの攻防戦となります。
弁護士が行動を共にする事務長や、手下の人物もなかなかユニークで面白かったです。これだけ個性的なキャラクターが揃っているので、ドラマシリーズで見たいなぁ。(ただし後味良くしてください)