観たのは結構前なのに投稿するのを失念。☆5つにしたけど、6つ分ぐらい面白かったかもしれないです。
パラレルワールドものの刑事もの。パラレルワールドものは過去に「知ってるワイフ」と「シグナル」を見た。「トンネル」もそうかな。
「シグナル」は、パラレルワールドでは記憶がそこの世界であるべき記憶に、徐々に塗り替わる。両親が離婚している世界から、離婚していない世界に移動すると、最初は「あれ?」と思うのだが、「あ、そういえば離婚していないんだ」と切り替わっていくし、記憶が変わった自覚もあるという具合。
このドラマでは、記憶の塗り替えはなく、よって、知らない出来事は知る由もないので、主人公は「短期記憶喪失」ということで辻褄の合わない自身の言動を周囲に言い訳しつつ暮らすこととなる。
「知ってるワイフ」との似て非なる大きな違いは、「知ってるワイフ」では子どものいる世界から子どものいない世界へと移動。「ウェルカム~」は、子どものいない世界からいる世界への移動である点だ。
「知ってるワイフ」は面白いドラマだったけど、大いなる違和感は、2人の子どもにもう会うことができないのになぜ平気なのか!?ということ。レビューではとても受け入れがたいと指摘する人が多かった。私自身は、これは物語の進行上、子どもに会えないことは大きな焦点ではなく、どんどんストーリーを進めなければいけない都合上仕方がないと理解はしたが、でもやはり逆バージョン、「ウェルカム~」を見ると、こちらの方が自然だし感動が深いと思った。
主人公はRAINのピ氏。彼のドラマを見るのは初めてだが、「真心が届く」でヒロインを射止めた主人公がルームメイトに「お前は3大泥棒の一人だ。ごはん泥棒のカニ、キム・テヒと結婚したRAINのピ、そしてお前だ」とからかわれるシーンがあり、ピさんとはどんな人なのか気になっていた。
検索してみたらなるほど、キム・テヒさんは「天国の階段」の美しき悪役。ピさんは何というか…ハンサムとは言えないのかもしれないけど、味のあるお顔立ち。なんだけど、演技をしている姿は、役柄との相乗効果もあって、だんだん格好良く見えてくるから不思議だ。
ストーリーはとても良くできていて、最初の世界からパラレルワールドへ移動して感動、そして元の世界に戻ってまたさらに感動、という具合だった。
あまりに時間が空いてしまったので具体的な感想が書けない。直後だったらヒロインのこと、二番手君のせつない恰好良さも暑苦しく語っていただろうと思う。
ちなみに事件関連は結構血なまぐさいので注意。「刑事もの」と書いたが、正確に言えば主人公は弁護士であり、検事でもある。しかし警察署にデスクを置いて刑事とともに悪を暴いていくストーリーがメインであり、法廷シーンはほぼ無いので刑事ものとした。