3人組K-POPアイドル、JYJのユチョン主演の時代劇。
1人だけ女っぽい子がいますね。彼女が男装して男子校に入り込む学園モノです。漫画っぽい設定ですが、なかなかどうして歴史物としても見ごたえあり。
ユチョンがドラマ初とは思えない(ほど上手)、といったレビューが多いんですが、ユチョンに何の思い入れもない私は、「へー、そうかい、でも無表情だし、プロの役者とはやっぱ違うじゃん、恰好良くもないし」と思っていた。
しかし、うっかりユチョンが歌う映像を見てしまい、採点が激アマに。
歌、上手いじゃん、ユチョン。踊りも上手じゃん。
やっぱすごいわ。畑違いのドラマで主役を張るなんて。
ユチョン、ネットでちょっとググっただけでもかなりカラフルな私生活を送られているようで…
兵役を終え、婚約発表してみたら、相手は「付き合ってない」とか言い出す。タトゥーは、目立つ前腕に彼女、背中にはなんとオモニが入っているらしい…おまけに性暴力を訴えられたり。
そもそもJYJの成り立ちも、いざこざで東方神起から分裂した形ですし。
幼少期、長い期間をアメリカで過ごし、日本語も上手。これだけ才能のある方なので、今後の活躍も拝見したいですねぇ。
前置きが続いて申し訳ありませんが。
舞台が朝鮮王朝なので、雑すぎる解説を少々。以下、私が勝手に想像した日本との対照。名前は俳優さんの名前で統一します(役名まで書くとややこしいので)。
成均館は慶応みたいな?官僚を育てる男子校。ひょんなことから弟の名前で入学することになってしまったキム・ミニョン(家は貧乏)。そこで、内閣官房長官の息子で生真面目なユチョン、司法界トップの息子で暴れ馬のユ・アインと同室になる。やたらお金持ち、ユニクロの社長の息子ソン・ジュンギはユ・アインの親友。
防衛庁長官の息子がやたら意地悪をするが、上記の3人のイケメンたちが代わるがわる守ってくれる。
さて、ユチョンはミニョンを男と思いながらも恋心が押さえられなくなり…
時々学園に顔を見せる王様は22代目、正祖。イ・サンと言った方が有名かもしれない(「トンイ」のひ孫に当たります)。身分に関わらず優れた人材を登用したことで有名。経済・文化・学問が花開いた。
イ・サンのじーさんと、とーちゃんの間でひどいいざこざがあり、じーさんが後悔の念をしたためたメモがどこかに存在するはずである。それが出てくれば、ガチガチの身分制度に風穴を開ける鍵になる。韓国の未来に理想を求める王は、ミニョンと3人のイケメンたちにメモ探しを命じる。手がかりは暗号のようで…
みたいな歴史物語がぜーんぜんわからなくても、ちゃんと楽しめますのでご安心を!
実際、2時間の劇場版では歴史的な部分はバッサリとカットされてます。
ボーイズ・ラブ禁断の時代。生真面目なユチョンはミニョンに惹かれる自分を自己否定。
呪文のように繰り返すけど、効果なし。
防衛庁長官の息子が恋心を寄せる妓生(キーセン)にモテてしまう男装のミニョン。
ユチョンの危機に、妓生に変装して助けに行くミニョン。
危険な状態であることも一瞬忘れて驚くユチョン。
真面目だけが取り柄だったユチョンが次第に変わっていき、身分を超えた友情が芽生えていきます。
「太陽の末裔」での大役を掴む前のソン・ジュンギ。
2番手君の役にはもったいないほどいい演技だったユ・アイン。
ユチョンにどこまでも忠実な使用人は、「黄金の虹」でしょーもない隣人役。ここではいい味だしてた。
8話までは正直それほど面白くはない(もちろんつまらなくはないんだけど、韓国ドラマとして普通)。
しかし9話からが!
じゃあ9話から見ればいいかっていうとそうじゃない。8話まででユチョンの良さが段々わかってくるからこそなんだよな〜
先が気になってどんどん見進める韓国ドラマはたくさんあれど、これは見終わるのが惜しくて1話1話噛みしめるように戻りながら観ました。主題歌もハングルで覚えて歌いながら観た〜。歴史本もまるごと一冊、苦もなく読破した〜。
こんなドラマは滅多にないので、星を7つつけるしかないかなと思います。
今後は星7つを最高点にします。
主題歌は空耳動画で覚えました。
2回見れば、3回目には一緒に歌っている自分に気づくことでしょう〜
「オンジェ カジ ナ〜」(いつまでも) が、びっくりな空耳になってます!
「ネ マウム ジュルコヤ〜」(僕の心をあげるよ)は、「まんじゅう小屋」に…
でも本当にそう聞こえる。
神が与えた言葉の壁に、ニンゲンは空耳で対抗したっ!
朝鮮王朝の歴史はこちらで勉強しました。
漫画レベルですらすら読めます。入門中の入門なのでしょうが、今までうっすらとした疑問だった韓国における漢字とハングルの意味、食文化や学歴偏重社会の成り立ち、韓流時代劇を楽しむための基礎知識など、広く網羅されています。
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