海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

【映画】スンブ:二人の棋士 ★★★★★

いや~、いい映画でしたねぇ。

前回に引き続きのイ・ビョンホン主演作です。別に狙ったわけじゃありませんよ。たまたまです。(失礼を承知で言えば)スチール写真のお顔が全盛期とだいぶ違われてらっしゃり(敬語なの?)、イ・ビョンホン様と知らずに見始めたぐらいです。

 

いや、整形とか歳とったとか、そういうのも(もしかしたら)あるかもしれませんけど、1970年代の雰囲気を忠実に再現している映画で、当時のファッションや髪型、あと、最後にわかった理由で、私が抱くイ・ビョンホンのイメージとだいぶ違います。

 

内容は、囲碁の映画です。それ以上でも以下でもありません。特に奇をてらったところもなく、ロマンスも復讐劇も出生の秘密も不治の病も記憶喪失もありません。それでいてしみじみと感動しました。

 

イ・ビョンホン演じるのは責めるタイプの棋士。華があるんですね。既に国民の英雄となっています。そんな彼が、たまたま「あおぞら囲碁大会」みたいなイベント(?)で、無敗の少年を見つけます。特にちゃんと教わったわけではないようで、打ち方はめちゃくちゃ。なのにどこか心惹かれて弟子として迎え入れることになります。実家から離して師匠の家で衣食住を共にするタイプの子弟関係です。

 

弟子は、少年時代こそ天才ともてはやされて生意気でしたが、青年になるにつれ、一度も褒めてもらえず、打ち方には華がなく、やたら長考するタイプの、師匠とはスタイルがぜんぜん違う棋士になっていきます。彼を演じるのはなんとユ・アイン。いや~びっくりですよ。ぜんぜん華がないのよ。てっきり「成均館スキャンダル」や「九龍が飛ぶ」や「バーニング」以前の、売れっ子になる前の映画かと思って調べたら2025年、え、めっちゃ新しい映画じゃないですか。二度見しました。もうどっからどう見ても根暗なこじらせ青年にしか見えないっつーの。

 

打ち方は、周囲に言わせれば「60歳みたいな囲碁」。それをイ・ビョンホンが「いや、違う、80歳だ」と言うぐらいじめっとした囲碁なのよね。最後、半目勝ちとかで勝つスタイル。

 

…とか書いてる私は、実は囲碁のことはぜんぜんわかりません。全くの素人にも、ちゃんと楽しめる映画となっています。でも説明臭くもない。

玄人さんにも楽しんでもらわないといけないから、対局シーンを考えるの大変だっただろうなー、と思いながらみたら、何とこれ、実話だったんですね。まぁその意味では天才同士の対局を映画のために捻りだす苦労はなかったわけですね、きっと。

 

で、イ・ビョンホンイ・ビョンホンらしくなかった理由がここにあります。ご本人、チョ・フンヒョン(曺 薫鉉)さんに髪型とか雰囲気をめっちゃ寄せてるんですよ。ちなみにご本人もイケメンさんです。

 

 

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その場限り感動して、すぐ翌日には忘れてしまうような映画ってありますよね。正直地味なのでこれもその類となるかも知れない。だけど数年、数十年経ってから、ふと思い出し、でもタイトルが思い出せなくて「あー、あれ何だったっけなー」とすごく気になってしまう、そんな映画になるのではないかと思います。