海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

【映画】それだけが、僕の世界 ★★★★★

イ・ビョンホン主演、2018年の映画です。

 

イ・ビョンホン演じるジョハは、かつてはボクシング選手としてチャンピオンになったこともありますが、40歳の現在は落ちぶれて、スパーリングの相手として細々とジムに留まっています。

そんな仕事もついに失ってしまったある日、偶然にも、自分を捨てて出て行った母と再会。不本意ながら母の家に転がり込むことに。

そこには腹違いの弟・ジンテがいました。彼は自閉症スペクトラム障害で、日常生活にはとにかく手がかかります。

自分を捨てたうえに弟にかかりきりの母。さすがに40歳だから中二病みたいに駄々こねるわけにもいかないし、弟を恨むわけにもいかない(しょっぱな、あまりにうるさくて一発お見舞いしちゃうんだけど、それ以来ジンテはヘッドギアを被りっ放し)。

とにかく、お金が溜まったらさっさと出て行こうと思っていたジョハでしたが…

 

ジンテはサヴァン症候群で、ピアノが抜群に上手いんですよね。ジンテを演じるのはパク・ジョンミンさん。自閉症の演技もピアノの演技も本当にお見事でした。落ち着きがなく、片時も目を離せないジンテが光だとすると、ジョハは主役ながら蔭の役割。抑えた演技が良かったです。

 

私の中のイ・ビョンホンさんのイメージって「動」なんですよね。ボクサーだしやさぐれてるし、この映画も「動」なのかと思ったらむしろ「静」でした。

 

昔読んだ小説で「妹」というタイトルの小説があって、作者を忘れてしまったけど、身体の弱い姉の蔭で放っておかれて、ひねくれてしまった妹を描いた作品でした。体中の涙を絞りとられるくらい泣ける小説でした

あと、オム・ジョンファさんの「私の小さなピアニスト」、これも涙絞り取られる系の映画で、これら2つを足して2で割ったような映画だな、というのが私の感想です。

 

イ・ビョンホンさんの作品って、じつは「王になった男」しか見たことがありません。200本以上韓国ドラマを見ていますが、たまたま縁がないというか、「アイリス」や「オールイン」や「美しき日々」をやっていた頃って仕事が大変でドラマをじっくり見る余裕がなかった。余裕ができたらできたで、古いドラマよりも見たいものが山ほどあったし、暑苦しい(すみません)重たそうな内容のドラマって、見るまでに「よいしょ」って感じになりますし。

 

「王なった男」はコミカルで面白そうだと思って映画館まで足を運びましたが、正直すごく面白いってわけでもなく、ハマることなく今まできた、という次第。ようやく、イ・ビョンホンのこれがよかったよー、と言える作品に出会えました。