海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

【日本の映画】スイッチ

これも大当たり。

阿部サダヲと松たか子、2020年。

 

昔付き合ってたカップルが別れて10年以上。検事と弁護士という立場で顔を合わせることに。

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ここのところ世間では、長~い階段から意味もなく他人を突き落とす、という悪質ないたずらが連続して起きていて、ついには死者も。

仲の悪い元カップルが織りなす法廷劇かと思いきや、中盤から後半に向けて全く違う展開を見せる。

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2人の掛け合いの面白さは序盤から飛ばしているが、ドラマとしても面白い。

伏線はほぼ回収されるんだけど、回収されないのもあったなぁ。もしかしたらメタファーなのかな。

以下、ネタバレあり

 

 

 

 

 

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序盤から松たか子と阿部サダヲの掛け合いの面白さが秀逸で、呪いの言葉を言い合う小学生レベルの口喧嘩をするんだけど、こんな喧嘩ができること自体が関係の深さそのものだし、価値観の一致を確認してるようなもんなんだよね。

このドラマは「カップルの価値観」がテーマの一つであるような気がした。人生とは、みたいな大げさな話からカルピスの濃さとか。

 

「パラサイト」がアカデミー賞を取るならこの「スイッチ」だって狙えるレベルと思ったけど、レビューを拾い読みしてると「なんだかよくわからなかった」みたいなのもある。確かに、子供のころ瓶のカルピスを飲み、バブル期にカラオケに行きまくった世代でないとわからない部分もあるかもしれない。

 

私も「これ、わかんないなぁ」と思ったのは鳩のエピソード。何かのメタファーなのか?家族とは、みたいな深読みしないといけないのか?

ただ、友人に「鳩が松たか子演じる円(まどか)レベルでダメな子」が過去に2人いて、2人ともそっくりおんなじようなことを言ってたから、「あー、こういう子、いるいる」みたいなのはある。

 

特筆したいのは密室劇の上手さ。「ベランダにいるかもしれない鳩におびえる」というお題を演じる松たか子の上手さときたら舞台を見ているよう。高畑淳子との掛け合いも、事務所内の密室劇でテンポ良く面白い。

 

弁護士の円にしても阿部サダヲ演じる検事の直にしても、部下に対してパワハラ気味で、そこの意味はよくわからなかった。直が大事にしている2つの指輪の意味も。もう一度見ればわかるのかなぁ。

 

カルビス飲んだ最後にストローで「ずずずー」と音を立てるシーン。最初の方は「なんだろ」ぐらいな感じなのだけど、後半で理由を知ると涙が出る。

円と直はトンネル崩落事故の生き残りなのだ。両親を亡くした2人はパレアナ思考で「良かった探し」をしたことだろう。もちろん良かったことの筆頭は、2人が出会えたことだろう。あとは「補償金で高校生ながらもカラオケに行ける」こと、なんていうのもあり、そして「ずずずーと音を立てても誰にも怒られないこと」も。それらは、あまりの出来事に思考停止して、時間も停止して、いまだに同じレベルで並んでいるのだろうなと思うと涙が出てしまう。

 

韓国ドラマだと初恋の2人は別れてしまったとしても最後には結ばれるのがテッパンの設定なんだけど、「スイッチ」の場合は、2人はお互い別のパートナーを選ぶ、というのもありだと思う。

 

お互い別々の相手と付き合っていて、円と直ほどの価値観の一致はないんだけど、それでも一緒に過ごす時間が少しずつ差を埋めていくのではないかと感じるラストだった。というのは、最初の頃は「ワインから感じる物語」で変な発言をしちゃってもツッコミあえる仲じゃなかった4人が、終盤では少しずつながらもツッコミができるようになっている。

 

回収された伏線は、直は高給取りなはずなのに狭いマンション暮らしなこと。円に「刑事事件はやらないって言ってたよね」としつこく言い続けたこと。

面白かったのは、真犯人追及をやめるよう圧力がかかって、上司から言われたセリフを直が円にまんま言ってみせるシーン。この演技が阿部サダヲの真骨頂な気がした。他の人がやっても別段面白くはないだろう。