海外ドラマが好き♪

海外ドラマの感想ブログです。たまに脱線します。

キレる時にはキレとくもんだ。



吾妻ひでおさんのセリフ。
この方は少年チャンピオンや少年サンデーに連載を持っているマンガ家だったにも関わらず、失踪して浮浪者になったりアル中になって病棟に入ったり、かなり特殊な人生を歩んでらっしゃる。んで、そのアル中編である「失踪日記・2」の中の言葉がこれ。


「キレる時にはキレとくもんだ」


ええと、別に名言とかそういうわけじゃなく、さらっと出てくるだけなんですけど、なぜか今の私には刺さった。


ちなみにシチュエーションは、アル中病棟の同室のAが全然掃除当番で役に立たない男で、でも何とか当番1週間終わった後、部屋の人数配分がだいぶ偏ってきたからとかで当番表の作り直しがあり、リーダーのSが作ったクジで再び当番に。Sが「クジだから平等ね」と言った時に吾妻さんがブチきれた。
結局当番は変わらなかったものの、Sが手伝ってくれることになり、手伝いながら「吾妻さんは手際がいいなぁ、プロ級だね」などと、いつも威張っているSが機嫌を取ってきた時、吾妻さんの心に浮かんだセリフ。


…っちゅー、どーしょもない底辺世界のお話ばっかりのマンガなんですけどね。これがしみじみと面白い。結局のところ、エリート集団だろうが底辺集団だろうが、人間が集まっている狭いワールドでは同じことが繰り広げられるんだなと。


キレる時にはキレとくもんだ、ですが、平等じゃない、不公平だと思う出来事があったら、変わる変わらないは別として、「アタシはこれを不公平だと思ってて怒ってる」ってことをちゃんとアピールしないと、相手はわかってるだろうと思っててもわかってないこともあるんですよね。


今朝、料理記者の先駆け、岸朝子さんの特集をやっていたが、記者仲間に「鍋釜記者」と蔑まれた時にキレたと言っていた。差別されたらキレないと。人はキレなきゃいけない時もある。


ってな思想にハマり過ぎると、やたら目が鋭くなって仕事仲間の一挙手一投足に敏感になってしまいそうである。マズイ。