いろいろ見てはいるものの、ブログに書くほどのドラマや映画がない。
そんな中で、かなり良かった映画2本。
The Help
これはティーザー動画で見たくなって、アマプラのレンタルに課金までして見ました(と言っても安かった。200円しないぐらい)。
黒人差別が色濃く残るアメリカ南部。黒人女性は大人になったらメイドとして働く以外の選択肢はない。一家の大黒柱なのに、夫からの暴力は日常茶飯事。
ティーザー動画ではミニーというメイドが、一風変わった女主人のもとで働くことになるワンシーンが紹介されている。この女主人は余所者で土地のルールに疎いから、ミニ―と共に食事をしようとするし、まぁいろいろ変わっているんですよね。この土地では黒人のメイドとはトイレも分けようという運動がまっさかりなのにそんな風だから、当然仲間からはハブられています。
このシーンがあまりに印象的だからミニーが主役かと思ってしまうけど、たぶん主役はミニーの友人エイビリーンかなぁ。エイビリーンは喋りは苦手だけど文才がある。ずっと日記をつけている。
もう一人の主役は白人女性のスキータ。スキータは事実上自分を育ててくれた黒人メイド、コンスタンティンが突然家を去ってしまったことにショックを受け、黒人メイドがこの地でどんな扱いを受けているか告発する小説を書く…エイビリーンの日記をもとに。
This is I
はるな愛さんの半生を追った映画。性同一性障害の苦悩を扱った映画かと思いきや、性転換手術を手掛けた医師の苦悩がかなりのウェイトを占めていて、それが良かった。この世に星の数ほど映画はあれど、この視点からの映画ってあったっけ。
悪人がいない映画で、それも良かった。というか、悪人は、いる。小学校や中学・高校で愛をいじめた同級生たちと、医師をねちねちと尋問する刑事。彼らは「世間一般の目」なんだよね。つまり、悪人は視聴者であるあなたかもしれない。
昭和の時代を生きてきた人にはかなり刺さる映画だと思う。当時の歌謡曲はもちろんのこと、ちくわの入ったきんぴらと、それを入れるタッパーの柄とか。
テーマが重いわりに案外泣かずに済む(泣けないという意味じゃないです。重苦しくない、という意味)のは、関西弁だというところが大いに関係あると思う。この映画から関西色を抜いたらかなり違う映画になるだろうなぁ。
個人的に笑えたのは、愛が同棲する相手。この役者さん、「地面師」に出てた人なんだよねー。私は地面師を見てしまったことに後悔しかないんだけど(胸クソでしたから)、この役者さんの、いかにも軽くて女ったらしで後から女を捨てそうな雰囲気には脱帽で、愛が捨てられるシーンはないけど、絶対そうなるだろう感がすごかったわ。まさにステレオタイプ。
すごく良い映画だけど1つだけ突っ込みたかったのは、おかあちゃんが気づいていないとでも思っていたのかぃ、愛ちゃん?
医師に焦点を当てたついでに、看護師さん視点からのスピンオフがあったらいいなぁ。MEGUMIさんが演じてる。MEGUMIさんのオーラは完全に消し去られておりどこにでもいそうな看護師さんなんだけど、なんだか味があるのよ。できれば村上春樹の小説として読みたい題材だわ。
どちらもローカル色の強い映画で、でもどこの国の誰が見ても同じところで泣いたり笑ったりするんじゃないかと思いました。