ソンジェを演じたピョン・ウソクさん、私は初見でしたので他作品を調べてみたところ、それほど多くありません。
(チョン・イルさんやイ・ドンウクさんやイ・サンユンさんにハマった時は作品多すぎて大変だったよ…)
まず最もお手軽なところで「恋のゴールドメダル」。チョイ役です。
最終回で選手村入りしたナム・ジュヒョクが先輩と軽いおしゃべりをするシーンがあって、何か唐突なシーンだなぁと若干違和感感じた記憶あり。最終話にもなって主要キャスト増やすわけ?みたいな。ま、結局ちょっと喋るだけの役柄で終わりでしたけど、脇役感がなかったからそう感じたんですよ。そう、その先輩がピョン・ウソクさんでした。肩を痛めた水泳選手役。茶髪で斜め前髪で主役級のイケメン。ちょっと声がくぐもってて、なんだか声が残念な人、みたいに思いましたけど、「歌を歌わせたらすごいんだよー」って視聴当時の私に教えたい。
「ソンジェ背負って走れ」で2008年の北京オリンピック大盛り上がりのシーンがあるんですけど、韓国の人々にとっての「水泳+重量挙げ」=「ようやくオリンピックまで手が回るようになった韓国の繁栄の象徴」なのかなって思いました。実際2008年は韓国が水泳と重量挙げで金メダルを取ってるんですけど、「韓国が金を取るわけないだろ」っていう期待感ゼロな街の人々のセリフがあって、そこにきての金ですから国中が熱狂したのは想像に難くない。
お次は「20世紀のキミ」。(ネタバレあります)
これは脇役かと思って見始めたら主役でした。脇役と思わせるミスリードで物語が始まるんですよ。だから「え、出番多いんだ」ってわかった時は嬉しかったです。
ところが終盤まさかのサッドエンド。私は映画だと★3つ、ドラマだと★5つ未満のレビューは書かないんです。悪口書くなら公開しなくてもいいじゃんって思うので。でもこの映画自体は、これが好きっていう人もいるかもしれません。私には「ムリ」でしたけど。
まぁ一言で言ってしまうと、
「青春時代にキラッキラな恋愛しちゃったもんで、その彼が忘れられないまま年齢を重ねる女性」のお話。
彼のことをようやく忘れようとしていたのに、紹介で知り合った男性もちゃんと目を曇らせずに見ることができれば素敵な人だったかもしれないのに、昔の彼と同じ名前とわかったとたん号泣しちゃっておじゃん。
こんなんだったらですよ、昔みたいに「写真1枚見せられただけの相手と結婚、その人が割といい人で当たりだった」人生の方がよくないですか?「恋愛が大当たりだったけどその後の人生でそれ以上の良いことが起こらない人生」
あなたはどちらがいいですか?私は後者はホラー並みだと思っちゃったんですよ。
「恋愛を知らず、よく知らない相手と結婚するも、その相手がサイアク」な人生も嫌ですけどねー。でもそこにはなにかしら同情の余地があって、でも「恋愛が大当たりで~」の人生の場合は「いい加減次に行きなよ」と周囲は思う、で、ほんとに次に行ったら行ったで純愛はどうしたってなる。八方塞がり感はんぱなし。
高校生時代のヒロインはキム・ユジョンちゃんで、大人の女性となったヒロインはハン・ヒョジュさんです。ユジョンちゃんは、せっかく美人の素質があるのにがさつな女の子、の役がよく似合ってました。その「ギャップ萌え」な魅力をハン・ヒョジュさんに繋ぐのは難しすぎて上手くはいっていない印象を持ちました。どうしたところで「清楚」が薫ってしまう女優さんですね。
ドラマ中のピョン・ウソクさんは本当に素敵で、この映画で「ソンジェ役」が決まったそうです。