有名すぎるこのドラマ
夢中になって見ていたのは10年以上前のことです。
配信とかない時代で、ひたすらtsutayaでレンタルしたなぁ…
今さらなぜ述べたくなったかと言うと、チバTVで放映していて、ちょうど私がジムでランニングマシーンに乗っかっている時間帯と被るのです。他の番組は超ツマラナイ時間帯でもあり、それを見るしかない(60話もあるのでそのぐらい強制されなければ再び見ることはなかったでしょう)。
で、身体は走りながら、脳にはちょうど良いヒマ潰しぐらいに思っていましたが、これがなかなかすごい。
改めて、本当に良くできたドラマだなと思ったわけです。
昨日見たのは16話。子供時代は終わり、料理人としての才能が徐々に開花しつつあり、まだ本格的な陰謀には巻き込まれていない。チ・ジニさんとの雰囲気がなんとな~くいい感じ、そんな辺りです。一番良い頃かもしれませんね。
ちょっと手柄を立てて良い波に乗っていたチャングムですが、料理比べでチャングムらしい謙虚さを欠いて失敗してしまいます。ハン尚宮はそれを見抜いて厳しい罰を与えます。もうお前と組みたくない、宮殿を出て病気の尚宮の世話をしろと。
ショックを受けたチャングムは一生懸命謝罪しますが全く聞き入れてもらえず、しぶしぶ宮殿を出ます。
そこで助け起こしてくれる手の多いこと。
がらっぱちな養母は、
「窮屈な宮殿から出られて良かったじゃないか」
宮殿での料理オンリーで世界が狭くなっていたチャングムに、いつでも帰っておいでというサインが満ちていますねぇ~。
開口一番、本気で言ってるところが本当にイイ。
エリートコース(女官)から逸脱してしまったことを、残念どころかむしろ「良かった」とし、それよりもチャングムの元気がないことを、蔭でちゃんと心配しています。
チェ一族でのクミョンとチェ尚宮の関係と比較してみると、一見クミョンの方が恵まれているように見えますが、チャングムの方がさまざまな価値観の中で順調に成長していることがわかります。
養父は養父で、ちょっとサボって遊びに行こうと海に連れていってくれたり。
チ・ジニもなんだかんだ周囲に現れて、不器用ながら慰めてくれます。
しかしチャングムのすごいところは、環境だけじゃない、苦境の中から自ら何かを見出す力。前回も追いやられた菜園(宮殿の窓際族の墓場みたいなところ)でしっかり成長して戻ってきましたが、今回も死に瀕した老女官の世話をするうち、山菜加工人(?)から料理の大事な基本を得ます。
この後の苦境も、最後のオチも分かっているのでストーリーの流れよりも細部を楽しんでます。