キム課長とソ理事 ☆☆☆☆
BS11で午後4時からオンエアされていました。会社から無駄な寄り道せずに帰ってくればちょうど間に合う時間で、1日も欠かさず見終えることができたー。
コメディなんですけど面白かったかと聞かれれば疑問…企業の汚職に対抗するハチャメチャな経理課長が主人公で、旬な俳優さん、ナム・グンミンが主演です。
キム・ソンニョンは郡山という田舎でヤクザみたいな暮らしを謳歌していました。数字を扱わせたら右に出る者はなく、経理の腕は一流なのですが、その才能はもっぱらチンケな企業での横領に発揮されていました。オーナーとグルでウィンウィンの関係を築いていましたので田舎ヤクザとして楽しく暮らしていたわけです。
まぁ過去に数回ほど検察に引っ張られることもあったのですが、どこにも証拠がなく、一度も捕まったことがない。
そんな彼もちょっとヤバイ橋を渡ってしまい、ソウルにしばらく身を潜めることになります。
ソウルでは超大手のTQグループが中途採用の経理課長を募集しており、ソンニョンの経歴で受かるわけもない難関にも関わらず採用されてしまいます。
それには裏がありました。
TQグループは放漫経営、というか、会長が裏金を作るために企業の経営としては大赤字、それを粉飾決済でごまかし続けていました。
前の経理課長は自殺に見せかけて殺されかけ、意識不明で入院中。
その後任として、「使い捨てできる」人材として白羽の矢が当たったのがソンニョンだったというわけです。採用したのはソ理事で、元検事。ソンニョンが郡山でどんな暮らしをしていたのか、経理の腕前と決してバレることのない横領術も知っていての採用でした。
ヤバイ企業の一番ヤバイポストに就いてしまったことにすぐ気づいたソンニョン。さっさと会社を去るつもりでしたが、ひょんなことから前課長の奥さんが車に轢かれかけたところを助けてしまいます。
大勢の目撃者がおり、一躍「聖人」と呼ばれるようになったソンニョン。最初は居心地が悪かったものの、だんだんと本物の聖人になっていく姿が心地よかったです。
もう1人の主役であるソ理事は、2PMというアイドルグループのジュノ。とてもアイドルとは思えない演技でした。ドラマの前半、いや、8割方悪い奴だったのですが、いつしかキム課長の「善行」に巻き込まれていきます。
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気楽に見られて面白かったのですが、キム課長として経理の凄腕を発揮するシーンがほとんどなく、ただの軽い男 に終始したのが残念。
恋愛要素もゼロ。私としては郡山に残してきた田舎ホステス、グァンスを最後に迎えに行く、みたいなオチが良かったなぁ。あ、これはただの妄想です。グァンスは中盤でソウルに出てきて、そこで都会の影響を受けて垢ぬけた女性に変貌し、身の丈に合ったボーイフレンドを見つけます。
はっきりとヒロインと呼べる女性が不在だったのも不完全燃焼。一応ユンという経理の女性がヒロインで、ジュノとくっつくのかな、みたいな雰囲気もありますが。
悪玉会長のダメ息子がキム課長の影響でどんどん変わっていくところは良かったな。経理部長も良かったし、他の部員の人間模様も良かった。潜入捜査官も良かった。
ま、なんだかんだ言って面白かったんだと今書いていて気づきました(←不思議な文章になってしまった)。☆4つ差し上げましょう。(何様?)