キルミーヒールミー ☆☆☆☆☆☆
多重人格者モノで、主役はチソンさんです。
このチソンさんの演技が本当にすごくて。
メインの人格は温厚で責任感の強いチャ・ドヒョン。
乱暴者のシン・セギとか、
ただの酒飲みオッサンのフェリー・パク、
自殺願望の強い高校生、ヨソプ、
ヨソプの双子で女子高生のアン・ヨナなど、
トータル7つの人格を演じ分けます。
もちろん衣装やメイク、髪形で印象を分けている部分もありますが、シン・セギから我に返ったドヒョンはシン・セギ姿のままだし、ヨソプから目覚めたドヒョンとか、ヨナの恰好をしたドヒョンとか、ちゃんとそういう風に見えるんですよ〜。本当にすごいと思います。
個人的にはシン・セギから我に返ったドヒョンが好き。ファッションはシン・セギのままで、メイクがドヒョンっていう組み合わせがこちら。
ドヒョンは神木隆之介に見え、シン・セギは玉木宏に見え、ヨナは稲垣吾郎に見え、フェリー・パクは小栗旬に見えます。全員イケメンなんだけど、本当にキャラが違うんです。
2015年の数々の賞を受賞したようです。納得。
ヒロインはファン・ジョンウム
双子の兄はパク・ソジュン
このお二人、のちに「彼女はキレイだった」では恋人役で再共演します。
ファン・ジョンウムは三枚目のコメディエンヌ。間の取り方が絶妙でたっぷり笑わせていただきました。
可愛い女性なのに変顔ばかりなのでマトモな顔をキャプチャーするのに苦労しましたわ。
ヒロインのオ・リジンは精神科医の研修中。ところが、高名な医師が長年かかっても成果が見られない多重人格患者、チャ・ドヒョンを担当することになります。その理由は、チャ・ドヒョンの一番やっかいな交代人格であるシン・セギがいきなりリジンに告白。手に負えないながらも辛うじてリジンの言うことだけは何とか聞くからです。
心がバラバラになった7歳の頃の記憶が主人格にはありません。シン・セギだけがその頃の記憶を持っています。その中にリジンがいるのでは…
全体的には明るいタッチでコメディですが、責任感の強い主人格が、交代人格のやらかしたあれこれの尻拭いばかりの人生を送っており、友達を1人も作らず、家族からも孤立し、苦労して21年も過ごしてきたこと、それとは正反対のリジンの温かい家庭が織りなすストーリーにはとても深みがあります。
最近出現した謎の人格、ナナとは一体誰なのか、そして7人目の人格とは…
中盤や終盤になっても飽きることなくオドロキの連続でした。
文句なしに☆6つ。
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